京友禅とは?手描き京友禅の作り方の動画の紹介
こちらは「yuzentakuma」が公開した動画「手描き京友禅の作り方-how to make Kimono (熨斗 - 引き振袖) 有限会社 琢磨」です。
動画紹介されている京友禅とは、京都で生まれた染色技法で作られたのが特徴の着物のことで、『加賀友禅』『東京友禅』に並ぶ日本三大友禅の一つとして名高く、1976年には経済産業省指定伝統工芸品にも指定されました。
友禅とは、染野着物に模様をつけるための代表的な技法のことです。
京友禅の歴史は?
写真:京都手描き友禅
華やかな模様を手書きして染め表す京友禅が京都へと広がったのは17世紀後半の江戸時代に入ってからとされています。
当時の扇絵師として有名だった宮崎友禅斎が描いた斬新な絵柄を着物に染めたことが始まったとされています。
幕府が贅沢を禁止する『奢侈(しゃし)禁止令』を発したことで、仕事が無くなってしまった染め職人や着物を着ることが楽しみだった女性達にとって、奢侈禁止令の対象外である友禅染の発明はまさに画期的なもので、これが京友禅の始まりと言われています。
京友禅の有名店琢磨による手描き京友禅の作り方
では、創業1717年の京友禅の工房として40年以上活躍されている老舗店『琢磨』での手描き京友禅の作り方について動画に沿って紹介します。
まず、動画の0:32で紹介をされている生地は、大塚の最高級生地を使用しています。
次に、予め作っておいた図案を元に、草稿(下書き)を進めていき、完成したらそのまま本書きを進めていきます。
その後、糸目から糊伏せに糊伏せ(挽粉)をし、下地を作っていきます。
そして伸子掛けと地入れで色を塗る下準備をしていきます。
次に染色する地色作りに取り掛かります。
地色蒸しや地色合わせでしっかりと色を整えてから、引染でしっかりと色を染めていきます。
蒸してしっかりと染料液を生地に染み込ませ定着した後は、水元(水洗い)を行い、この工程を踏むことで、生地に残った未染着の染料や薬剤、糊を完全に洗い落とすことが出来ます。
そして、肝となる友禅(色挿し)で華やかな着物の模様を整え、金彩で華やかさを更に演出します。
仕上げとして竹屋町刺繍と金駒刺繍をしっかりと入れて、商品として完成します。
美しい完成品は動画の6:48よりご覧になることができます。
京友禅紹介まとめ
写真:二寧坂・着物を着た女性たち
世界に誇る伝統技術である京友禅。
その職人達の神業とも言える匠の技はこちらで紹介した動画で堪能出来るので、是非ご覧下さい。
オンラインショップや通販などが発達した今でも、お客さんとのコミュニケーションを大切にしており、オーダーメイドの際は必ず顔を合わせて、しっかりと話をして販売されているそうです。
多くの時が流れても尚色褪せることなく、その魅力で人々を魅了する伝統文化工芸品の京友禅の魅力を少しでもお伝えすることが出来ていれば幸いです。
【公式ホームページ】京都のオーダー・オリジナル着物・訪問着・帯製作 - 有限会社琢磨
https://yuzen-takuma.com/
コメント