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日本の伝統工芸・染織とは?
この動画は「ANA Global Channel」の制作した、染織家の吉岡更紗さんのインタビュー動画「Artisan of traditional dyeing/Interview - IS JAPAN COOL? CRAFTSMANSHIP(染織家)」です。
「染織(せんしょく)」とは、中国、インド、ローマ、ギリシャなどで紀元前数千年前に生まれ、西暦3世紀ごろに日本に伝わった歴史を持つ日本の伝統工芸です。
今回の動画の、2:35よりご覧になれるように、平安時代には、万葉集などに既に染織技術を記録した文献の延喜式(えんぎしき)が残っていることが紹介されています。
その文献には染織に用いられる原料や成分、分量などが細かに記録されています。
着物や帯、染物技術、染織家は国宝や無形文化財にも指定されているので、伝統工芸品であり、伝統文化としても重要な日本の宝です。
この動画では、そんな日本の伝統工芸である染織の歴史や、こだわりを女性染織家の吉岡更紗さんが語ります。
職人技も随所でご覧になることができます。
染織家が織りなす魔術のような模様
染織には、先に糸を染めてから織る「先染め」、先に布地を織った後に染める「後染め」という種類に大別されます。
先染めで代表的な伝統工芸品は、結城紬や西陣織、錦織などです。
一方の後染めは京友禅や加賀友禅など雅で華やか、絵画のような染色が特徴です。
技術的には、先に糸を染めて織りながら柄を付けていく「先染め」の方が高度な技術が求められるとされていて、反物の値段も高価です。
染織の原料や染め方について
色を付ける際に使われる染料には、主に植物の根っこ、木の皮、実が用いられます。
「育つのが難しい植物は、専門の農家と契約している」と、女性染織家の吉岡更紗さんは動画の2:08より語っています。
植物性染織の代表的なものに、藍染が有りますが、藍には虫除けや殺菌効果が高いことから、染織された布を使って虫刺されや病気から身を防いでいたのではないかと考えられています。
生活の知恵から生まれたのが染織技術であり、それを受け継いでいるのが染織家なのです。
染織家の役割と繊細な職人技
平安時代といえば、皇族や貴族の華やかな宮中絵巻を想像します。
この身分の高い人たちが着ている、着物や帯も染織家たちの仕事なので、当時染織職人の地位は非常に高いものであったと言われています。
今でも宮中行事で使われる、天皇皇后両陛下がお召しになる着物は、伝統的な染織技術で作られています。
こうした装束や、十二単は染織家の職人技によって初めて実現されるもので、その繊細なタッチを機械で再現することは不可能と言われています。
日本では明治時代に近代的な自動機織り機が輸入され、絹織物が国の重要産業に指定されました。
重工業では欧米列強にかなわない日本が、列強の仲間入りをするための外貨獲得にも、染織家たちの職人技が必要だったのです。
受け継がれていく染織家たちの職人技
今では手間暇のかかる染織は、担い手が少なくなりつつありますが、日本古来の伝統工芸を後世にも伝えたいという思いが集まり、大学やデザイン専門学校でも染織の技術を教えるところが増えています。
職人に直接弟子入りをして、染織家を目指すという人も少しずつですが増加しています。
着物や帯、手ぬぐいなどの繊維製品は海外へのお土産としても人気が高く、染織家たちの活躍の場が増えていけば、後世にこの日本の伝統工芸を伝えていくことが可能になります。
伝統工芸品としてだけでなく学術的にも貴重な染織技術
染織家には一見、水や植物、泥などにまみれ、夏は汗水を垂らし、冬は凍えながら手作業で紡がれているようなイメージがありますが、布地や糸に色を染めるというのは、高度に発達した科学技術の結晶でもあるのです。
動画でも紹介しているように、材料の色からは想像できない鮮やかな色が作り出せるのは、植物とそれに掛け合わせる触媒(土にふくまれている鉱物やその他の植物の成分など)が、化学反応を起こした結果得られるものです。
この最終的な発色を職人は想像しながら染めていきます。
「目指す色は初めから決まっていて、そこに近づけていくのが経験と感覚で判断し作業する」と動画の7:05より、女性染織家の吉岡更紗さんは語ります。
クライアントが望む色に近づけるために、染織家たちは職人としての英知を全て使い、魔術師のように布地を芸術品へと仕上げていきます。
染師として、オーダーのあった色を忠実に綺麗に出すことが、大きな使命であると7:47に語っています。
女性染織家の吉岡更紗さんは絹、麻、綿の布と糸だけでなく、和紙も染色し、奈良にある東大寺に納めていることが動画の5:58からもわかります。
日本の伝統工芸の染織紹介まとめ
今回の動画で紹介している女性染織家は、京都に染色工房を持つ「染司よしおか」の職人さんです。
この工房では、伝統工芸品としても染織にこだわり、古来からの手作業で化学染料を使わず、植物のみで染織を行います。
地下100mから汲み上げられる伏見の清水で植物を煎じて作る染料で、染められた布地は単色でも微妙な濃淡が生まれ、美術品というべき美しさを湛えています。
この記事では、動画の女性染織家の吉岡更紗さんへのインタビューを元に、歴史や染め方・生産方法、起源や原料について紹介させていただきました。
この記事では紹介しきれなかった、女性染織家の吉岡更紗さんの染織へこだわりは動画でたくさん紹介されています。
日本が誇る伝統工芸の染織品はamazon(アマゾン)や楽天のインターネット通販でも販売されています。
実際に工芸品を手に取り、そこから職人技の奥深さを実感し、日本文化の歴史の多様さを楽しんでみてはいかがでしょうか?
【公式ホームページ】染司よしおか
https://www.textiles-yoshioka.com/
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