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江戸切子紹介動画について

日本文化の伝統工芸にはいろいろな工芸品があり、そのなかでも宝石のように輝く、芸術性の高い「江戸切子」があります。

こちらは伝統工芸品「江戸切子」職人のインタビュー動画となっており、江戸切子の作り方や江戸切子の伝統について語っています。
江戸切子とはどのようなものなのか?江戸切子職人のインタビュー動画と共に解説します。
日本に古くから伝わるこの美しい芸術品「江戸切子」を動画でご堪能ください。

伝統工芸の集大成・江戸切子とは

日本の伝統文化として受け継がれてきた「江戸切子」は、ガラスに切り込みを入れた美しい宝石のようなデザインの歴史ある伝統工芸品です。
「江戸切子」の起源・歴史は、江戸時代後期に金剛砂を用い、ガラスの表面に彫刻したことが始まりと言われています。
ガラスの表面を切ることからその名が付きました。

江戸切子のデザインの画像
画像引用 :YouTube screenshot

大正時代から昭和時代初期にかけて、カットグラスは人気となり、食器など多様な商品が普及しました。
値段はグラスタイプでは数千円~数万円、壺タイプは数百万円するものもあります。
職人がひとつひとつ手仕事で丁寧に仕上げるため、一般的なグラスと比べるとお値段が張ります。

材料や原料にはカガミクリスタルやソーダガラスを用いて生産されています。
柄は非常に種類が多く、さまざまな色が使われているのが特徴です。
動画でも全般に渡り、江戸切子工房での作業風景が紹介されており、貴重なスケッチも動画の3:10よりご覧になることができます。

柄は職人のセンスが問われ、それぞれの職人ごとに味のあるデザインの作品が生まれます。
芸術品・美術品としてクオリティが高いと言われるのは、職人による技術が生かされた作品が多いためでしょう。

江戸時代には単色でしたが、最近では色被せ(いろぎせ)と呼ばれる表面に着色ガラス層をつけた生地をカットし、色鮮やかなグラスは飲むときの目線をイメージしてデザインし、目で楽しむ伝統工芸品だと動画でも江戸切子職人がこだわりとして語っています。

また、この江戸切子は日本に古くから伝わる文化ですが世襲制ではなく、ガラスに対して真面目に向き合ってきた弟子が代々継いでいます。
インタビューに応える職人も今後もこの江戸切子に対する向き合い方を伝えていきたいと動画内の5:17より語っています。

江戸切子の作り方

江戸切子の職人さんの画像
画像引用 :YouTube screenshot

江戸切子の制作方法を簡単にご説明いたします。

1、 割出し
グラスを回転台に乗せて、基本線をマジック等で、書きます。動画の3:10より江戸切子職人が説明している工程です。

2、 荒摺り
親骨(基本的なカット)を始めにカットします。

3、三番摺り
細かいカットを施します。

4、 底石かけ
カットした箇所を滑らかにします。

5、 磨き

6、 洗い

7、 完成

江戸切子はギフトやプレゼント、記念品に最適

江戸切子の画像
写真:江戸切子

「江戸切子」は、プレゼントや贈り物として、とてもおすすめです。
通販でも気軽に買えますし、浅草や銀座にある実店舗では、直接手に触れての品選びができます。
江戸切子の実店舗で有名なのが亀戸に本店を構える「華硝」、墨田区の「すみだ江戸切子館」で、亀戸にある「江戸切子協同組合」ではショールームもあるので様々な種類の江戸切子を見ることができます。

江戸切子にはグラスコップ、ワイングラス、ロックグラス、冷酒杯、酒器揃、徳利、片口、タンブラー、ビアグラス、ひとくちビールグラスなどご趣味に合わせた商品を贈ることができます。
手作りの「江戸切子」をプレゼントするのも喜ばれるのではないでしょうか。

浅草や日本橋にある江戸切子教室ではグラスにカットする技法や硝子に桜や薔薇などの模様を描く技術を体験できます。
江戸切子体験教室で職人技を習得し、日本文化を贈ることができます。

江戸切子展や江戸切子館では、職人による工芸品がたくさん見学できます。
職人技を目の前で見たい人におすすめです。
気に入った作品はお土産としても購入できます。
「江戸切子」同様にガラスに切り込みのデザインを入れた工芸品として人気の高い薩摩切子もプレゼントに良いでしょう。
こちらは「江戸切子」よりも、観賞用で楽しむのに適した作品です。

江戸切子紹介まとめ

職人技が光る「江戸切子」の伝統工芸品の歴史や作り方について紹介しました。
「江戸切子」は、高級感あふれるペアグラスやロックグラス・おちょこで使うのがおすすめです。
江戸切子は繊細なため通常のグラスよりもお手入れ方法は丁寧に行う必要があります。

こちらの動画では、記事では紹介しきれないほどの江戸切子職人のこだわりや江戸切子の魅力を語っています。
ぜひ動画をご覧になって、日本に古くから伝わる工芸品の奥深さを知ってください。
この記事をきっかけに、宝石のように輝く「江戸切子」に興味を持っていただけると嬉しいです。

この記事を書いた人
最終更新日 : 2020年9月15日
日本
鈴木 正孝(Masataka Suzuki)
浅草住みの気ままライター。旅行と小説を読むことが趣味
宝石のような輝きを放つ芸術品「江戸切子」。数百万円を超える商品もある東京都の伝統工芸品の魅力や作り方に迫る
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