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日本の伝統工芸品の「刺繍修復」プロモーション動画について

こちらは「ニッポン手仕事図鑑」が公開した京都府京都市にある「和光舎」の刺繍修復工房を紹介する動画「ニッポン手仕事図鑑 × 和光舎」です。

「和光舎」は京都府京都市にある僧侶が身に付ける法衣のクリーニング専門業の会社です。
クリーニングを受けるうちに寺院で使われる宗教美術敷物の刺繍修復も行うようになりました。
こちらの動画は一般の人が普段あまり目にすることのない刺繍修復を専門とする刺繍職人の仕事ぶりを紹介するものです。

日本の伝統工芸品の「刺繍修復」とは

刺繍修復の画像
画像引用 :YouTube screenshot

刺繍修復がされるのは、寺院で受け継がれた神具に敷く「打敷(うちしき)」です。
刺繍職人は100年以上前に美しく施された刺繍を丁寧に切り取り、新しい布の上に乗せ、ほつれた刺繍を匠の技でもとの姿に戻し、現代に引き継ぐ重要な役目を担っています。
ほつれた刺繍の修理前と修理後は動画の1:55から比べることができます。

刺繍修復がされる日本の伝統工芸である「日本刺繍」は、絹の上に絹糸や金糸、銀糸をつかい花鳥などの図柄を刺繍するもので、着物(紋付きなど)や帯にも利用される歴史のある装飾技法です。

刺繍修復では、金糸を綴じ直したり、新しい糸を差し直したりします。
「古の美を現代につなぐ」ために、接着剤などは極力使わず、伝統工芸の日本刺繍の相良繍やまつり繍の技法をつかって刺繍職人が修復を行う様子を動画でご覧になることができます。

日本の伝統工芸を支える刺繍職人

刺繍職人・今村久光さんの画像
画像引用 :YouTube screenshot

動画で紹介される刺繍職人・今村久光さんは、80歳を越えた今でも日本伝統の刺繍に感動し技術の習得にチャレンジしています。
また、伝統工芸である日本刺繍を継承するため、若手刺繍職人の育成にも力を注いでいます。
工房で働く刺繍職人はベテランも若手も、日本刺繍の美しさを感じながら学び、修復を行うことで刺繍が美しく蘇る仕事にやりがいを感じていることが伝わってきます。

日本の伝統工芸品の「刺繍修復」紹介まとめ

刺繍修復の画像
画像引用 :YouTube screenshot

刺繍修復に同じものはなく、生地の傷み具合や刺繍の状態で内容が変わる一期一会の手仕事です。

動画の最後でご覧になれるように、ひと針ひと針の修復工程に緊張感が感じられる繊細な刺繍職人の仕事は「古の美を現代につなぐ」のです。

【公式ホームページ】三条工房|株式会社和光舎
https://wakohsha.com/sanjo

この記事を書いた人
最終更新日 : 2020年9月15日
日本
ひろ(HIRO)
お出かけ先で、おいしいものを食べるのが好きなライターです
匠の技で想い出を蘇らせる刺繍職人に密着。ひと針ひと針に心を込める職人の技と継承、日本の伝統工芸がここに!
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