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日本伝統工芸、遠州鬼瓦の紹介動画をチェックしよう

今回ご紹介する「遠州鬼瓦 最後の鬼板師」は、日本の家屋や社寺の屋根に使われる伝統工芸品の鬼瓦を製作する過程をまとめた動画です。

日本の鬼瓦を製造する職人は鬼板師と呼ばれます。
動画に登場するのは、静岡県袋井市で遠州鬼瓦を作り続ける遠州鬼秀の4代目名倉孝さん。
跡継ぎである5代目の名倉元久さんとともに、日本伝統工芸を守るため手仕事で鬼瓦を作り続けています。

動画で紹介されている遠州鬼瓦とは?歴史を紹介

遠州鬼瓦の画像
写真:遠州鬼瓦

遠州鬼瓦の起源は古く、駿府城築城のおりに三河の瓦職人がこの地でいぶし瓦を生産したことに始まります。
太田川や天竜川沿岸で作られる瓦は、遠州瓦として古くから高い評価を得てきた歴史ある伝統工芸品なのです。

日本伝統の技法を結集して作られた鬼板師の作品は、まるで芸術品のような迫力。魂が宿るかのような出来ばえの遠州鬼瓦は、時代を超えて変わらぬ人気を集めています。

遠州鬼瓦の作り方や、鬼板師の高い技術をご紹介!

遠州鬼瓦の制作工程の画像
画像引用 :YouTube screenshot

遠州地域の良質なたんぼの床土を使い焼き上げることで、銀色の美しい光沢が生まれるのです。
遠州鬼瓦は、材料の粘土に金ベラを使って成形したあとに焼き上げ、さらに何度も磨く工程を経て完成します。

動画では2:02より、職人が型枠を元に粘土に下絵を書き、3:16からは形を成型している作業風景をご覧になれます。
7:40からはヘラで細かな装飾を加え徐々に迫力ある表情の遠州鬼瓦が出来上がる様子を、そして9:03よりは工房の大きな釜で焼き上げる職人の姿をご覧になれます。

遠州鬼瓦制作の工程の画像
画像引用 :YouTube screenshot

日本の伝統工芸品である遠州鬼瓦には、建物の魔除けや守り神といった意味合いがあります。
遠州鬼瓦のほとんどは怒る鬼の姿ですが、平成になってからは特徴的な笑う鬼の鬼瓦やユーモラスなカッパの鬼瓦が考案され、人気を集めています。

動画で紹介されている鬼板師の作品をチェックしよう

遠州鬼瓦の鬼板師の作品は、本格鬼面のほかに鬼面付表札、尺家紋や彫刻飾板など。
ほかに鬼面ペン立てや飾りダルマ、鬼の郵便ポストやストラップといった普段使いできるさまざまな種類の郷土工芸品も販売されています。

静岡県森町ふるさと納税返礼品として、寄附金額12,000円以上の方に鬼瓦工房での遠州鬼瓦ペア体験券を用意しています。
静岡県では、日本の伝統工芸品を身近に感じられるよう、地域をあげて工夫しているのです。

鬼板師によって制作される遠州鬼瓦の紹介動画まとめ

遠州鬼秀の4代目名倉孝さんの画像
画像引用 :YouTube screenshot

伝統工芸品の遠州鬼瓦は、動画の0:38にあるように屋根に取りつけられるほか、動画の4:26にあるように玄関先に飾られることもあります。
また、近年では鬼瓦をモチーフにした小物類も人気です。
動画では遠州鬼瓦職人のインタビューもご覧になれます。

2:40からは4代目名倉孝さんが遠州鬼瓦職人を目指したきっかけ、3:34からは衰退していく伝統工芸への思い、6:09からは5代目名倉元久さんが今後の遠州鬼瓦への思いが語られています。

こちらの動画をご覧になって遠州鬼瓦に興味を持たれた方は、鬼瓦の作品を購入したり、静岡県で鬼瓦製作体験を楽しんだりしてみてはいかがでしょうか。

【公式ホームページ】遠州鬼秀
http://www2.bbweb-arena.com/onihide/

【公式ホームページ】遠州鬼瓦|静岡郷土工芸品振興会
http://www.shizuoka-kougei.jp/craft/ensyu-onigawara/

この記事を書いた人
最終更新日 : 2021年7月8日
日本
坂崎 なお(Nao Sakazaki)
日本の文化や伝統に興味津々!ステキな風景を紹介していきます!

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「遠州鬼瓦」の魂が宿るかのような精巧な伝統工芸品は職人の匠の技によって作られる!静岡県袋井市の鬼板師が語る遠州鬼瓦への思いとは。
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