日本伝統の紅型(びんがた)ってどんなもの?
こちらは「Teodora Vegh」が公開した、大分県の染め工房で日本伝統工芸の紅型(びんがた)を製造する石田麗さんを紹介する動画「BINGATA 紅型 - Az okinawai textilfestés」です。
紅型(びんがた)は主に日本の沖縄県で製造される、琉球染物と呼ばれる沖縄を代表する伝統的な模様染めの技術です。
美術品のような染物は衣装に加工され、小物や雑貨として販売されます。
伝統的な匠の技で作られる日本伝統文化の紅型、その歴史や生産工程を詳しくチェックしてみましょう。
日本の伝統工芸として愛される琉球染物、紅型の歴史
沖縄で紅型染が始まったのは13世紀頃。
当時の琉球首里王族の着物を作るために開発された技術だと言われています。
もともとは「びんがた」と呼ばれていた染物に「紅型」という漢字が当てられたのは昭和時代に入ってからです。
第2次世界大戦以降は沖縄だけでなく九州を始めとした日本の各地に紅型の工房が作られ、芸術品のように美しい作品が制作されるようになりました。
日本伝統工芸品である琉球染物、紅型の作り方
伝統工芸品の紅型を作るためには、まず職人がモチーフとなる模様をデザインし、型紙を制作します。
型紙を手彫りで模様を掘っていく様子は動画の0:40よりご覧になることができます。
型紙が出来上がったら、動画の1:38からご覧になれるように型紙の上に糊を塗り顔料で色差しをし、生地に色を入れていきます。
紅型の染色に使う筆の材料には人の髪の毛を加工して使うこともあります。
紅型の技法には、一般的な型染めのほかに筒描きや藍染めがあります。
染色のあとには生地を蒸し、水に晒して糊を落として仕上げます。
制作工程と動画でこちらの動画でご覧になれる時間は次のようになります。
1, 図案
2, 型彫り [動画 0:39~]
3, 型置き(糊置き) [動画 1:44~]
4, 豆引き [動画 2:36~]
5, 色挿し [動画 3:05~]
6, 隈取り [動画 4:03~]
7, 蒸し
8, 水元
9, 糊ふせ(びんうしー)
10, 地染め
11, 蒸し
12, 水元
13, 縫製
14, 完成
琉球染物、紅型を使ったアイテムを購入してみよう
仕上がった紅型の生地は風呂敷やタペストリーといった雑貨のほか、着物や浴衣、振り袖や半幅帯といった衣装などに加工します。
南国ならではのビビッドで大胆な配色が紅型の特徴。
伝統工芸品の紅型は、沖縄や九州の工房やお土産屋さんなどで気軽に購入できます。
近年ではネットショップでの販売も増えているので、美しい紅型のアイテムを手に入れたい方はぜひネットをチェックしてみましょう。
沖縄の伝統工芸・紅型紹介まとめ
日本伝統工芸品の紅型は、動画でご紹介したような複雑な工程を経て作られる美しい染物です。
華やかな紅型の生地を加工した雑貨や衣装は、日本のお土産として人気を集めます。
気軽に購入できる紅型の雑貨もあるので、お気に入りのアイテムを見つけてみてくださいね。
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