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奄美大島の伝統工芸品「本場大島紬」をご紹介!

奄美大島を生産地とする伝統工芸品の一つである本場大島紬について「伝統工芸 青山スクエア」が公開した『手技TEWAZA「本場大島紬」Honba Oshima Tsumugi Weaving』という動画を元に、「本場大島紬」の文化や歴史を紹介させていただきます。

本場大島紬って何?

本場大島紬とは、鹿児島県の奄美大島を発祥の地とする日本の伝統工芸品の一つである絹織物のことを指します。
日本の伝統衣装である着物の中の代表的存在で「着物の女王」とも呼ばれています。
高級絹織物とされていることから、本場大島紬を着ているだけで、知っている人には一目置かれる逸品です。
本場大島紬の始まりは7世紀頃で、文化的にも歴史的にも非常に古くから受け継がれてきています。
奄美大島には国外との交流の文化が数多く存在しますが、本場大島紬もルーツがインドにて生まれた"絣(かすり)織り"であることから、この国外の交流文化の賜物と言えます。

本場大島紬の染色方法"泥染め"

本場大島紬の製造工程で何よりも特徴的な点として挙げられるのは、染色の方法として泥染めをしていることでしょう。
この泥染めという染色方法ですが、絹糸の蚕白質の上にあるシャリンバイに含まれているタンニン酸色素と泥に含まれている鉄分が化学結合することにより、深い光沢のある味わい深い黒色を出すことが出来ます。
この自然由来の味わいが伝統工芸品たる所以であり、古くから受け継がれるべき文化だと言えます。
泥染めがどのように行われているかは動画で実際にご覧になれます。

本場大島紬のまとめ

文化的にも深い歴史を持つ伝統工芸品の本場大島紬は、今もなお奄美大島を中心に受け継がれてきています。
日本の文化とも言える伝統工芸ですが、やはり時代の流れと共に後継者が減っているのが現状です。
特殊な製造工程、細かい作業を全て手作業で行うことが主な理由とされています。
この日本の文化である伝統工芸品の一つが無くなってしまわないよう、鹿児島県としても本場大島紬織物協同組合や本場大島紬の里等の活動を盛んにされているので、今回の動画を見て興味を持った方は、ぜひ鹿児島に足を運んでみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人
最終更新日 : 2020年9月15日
日本
鈴木 正孝(Masataka Suzuki)
浅草住みの気ままライター。旅行と小説を読むことが趣味
鹿児島県奄美大島発祥の本場大島紬って何?着物の女王とも呼ばれるその美しき伝統工芸品の職人のこだわりと貴重な制作工程を紹介!
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