チンドン屋が堪能出来る動画の紹介
こちらは「Japan Video Topics - 日本語」が公開した動画「チンドン屋 ~街を歩く広告~」です。
チンドン屋とは、奇抜なカラフルな和風の衣装に身を包み、チンドン太鼓と呼ばれる楽器を『チンチン・ドンドン・チンドンドン』と鳴らすなどして人目を集め、お店の宣伝をしながら練り歩く『歩く広告』とも呼ばれる日本の広告業のひとつです。
チンドン屋の『チン』は鐘の音色、『ドン』は太鼓を打つ音を表しており、更にサックスやクラリネットのメロディ、加えて即興の口上、見て楽しい、聞いて楽しい軽快なパフォーマンスの広告で、街行く人達を引き付けます。
こちらの記事では、そんなチンドン屋について紹介していきます。
動画で紹介されているチンドン屋の歴史
19世紀半ば(1845年)にチンドン屋の原型が生まれました。
戦後最盛期(1950年)には、全国に2,000人以上ものチンドン屋が活躍していましたが、その後は衰退の一途を辿り、現在では50程度になってしまいました。
しかし近年、チンドン屋の生身のコミュニケーションが持つ魅力が新鮮に捉えられ、再びその人気に火が付きました。
動画で紹介されているチンドン屋のパフォーマンス
チンドン屋は、太鼓の演奏や諸芸に、奇抜な衣装・仮装で人目を惹きつけながら街を歩き、依頼者によって指定された地域、店舗へと集客することが主な目的で、それに加えて口上やビラ配り等をして、商品の購入を促しています。
チンドン屋の構成としては3人から5人が一般的な編成となっていて、「チンドン太鼓」「楽士」「ゴロス(大太鼓)」が中心となっていて、そこに旗持とビラまきが加わることとなります。
口上や演奏の他にも寸劇も行い、クライアントの要望によって広告形態が変わるのがチンドン屋の魅力であり、強みとなっています。
日本一派手な広告!?チンドン屋の魅力
チンドン屋の魅力、それはクライアントのメッセージをダイレクトに届けることができ、それを聞いた街行く人達の素直な感情をそのまま受け取ることが出来るところにあります。
パフォーマンスへの笑顔も、コミュニケーションを取ることで得られる笑顔も、全てがその場で得られることで、仕事へのやりがいを感じさせます。
動画1:19からは、そんなチンドン屋の魅力の虜となり、仕事を辞めてチンドン屋へとなった夫婦のインタビューが紹介されているので是非ご覧下さい。
同じ広告と言っても、紙媒体などと比べ、チンドン屋からの宣伝は与えられる印象や意味が変わります。
そこにチンドン屋としての強みがあります。
動画の2:24からはチンドン屋に宣伝を依頼したお店が紹介され、チンドン屋は「一期一会の素晴らしい出会い」だと語ります。
日本一派手な広告!?チンドン屋まとめ
人を惹きつける為の音楽や口上、パフォーマンスを日々磨き上げているチンドン屋。
昔に比べて数は減ってしまいましたが、今の時代には目新しいダイレクトなマーケティングに新鮮さを覚える人達が増え、需要が高まっています。
元は江戸時代に存在していた飴(あめ)売り「飴勝」がルーツとなっていて、商売の傍ら、客席への客寄せとして始まりました。
時代とともに移り変わっていくものが多い中で、その根本はいつの時代も変わってないチンドン屋。
実際に見たくてもなかなか見ることのできないチンドン屋を是非動画でお楽しみください。
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