世界最古の演劇芸術・能の紹介動画
こちらの動画は「NipponTsuTV」が公開した、能の基礎知識を紹介する動画「能を楽しむための基礎知識❖日本の伝統芸能【日本通tv】」です。
世界無形遺産にも指定されている伝統文化・能。
こちらの記事では動画に沿って伝統芸能の“能”の世界をたっぷりと紹介します。
世界最古の演劇芸術・能とは?その歴史は?
写真:能
世界最古の演劇芸術・能の起源は6、7世紀ごろ、中国大陸から日本に流入した芸能が素地となっています。
長い年月をかけてさまざまなお囃子や踊り、舞が混ざることで今日の能が形成されました。
長い歴史の中には存亡の危機もありましたが、その度に能を愛する人たちと日本の古典芸能として後世に伝えようとする人たちの努力により、今日まで脈々と受け継がれてきたのです。
これらは動画では0:45から紹介されています。
世界最古の演劇芸術・能の魅力
写真:能・鼓
能では、演者がいかに主人公になりきってストーリーを演じきれるかが重要です。
動画では、1:38から、能楽師の浅見慈一さんにより能の魅力が紹介されています。
伝統芸能の動きには「型」があります。
能も例外ではなく、演技はすべて決められた「型」から構成され、決められた所作があります。
5:02からは「後見」「地謡」「囃子」などの舞台や音楽についても詳しく紹介されています。
世界最古の演劇芸術・能の流派
動画では3:45からご覧になれるように、主に能面をつけて主人公を演じるシテ方、相手役を務めるワキ方によって演じられます。
シテ方には大きく五つの流派があり、観世流、金春流、宝生流、金剛流、喜多流があります。
この五つの流派をシテ方五大流派と呼んでいます。
狂言と能の違い
写真:能舞台
狂言は能と切り離せない伝統芸能です。
能と狂言をまとめて能楽と呼ばれます。
能は歌舞劇、狂言は喜劇的なセリフのやり取りが中心です。
有名な方は、野村萬斎さんや和泉元彌さんが思いつくのではないでしょうか。
芸能文化は男性だけの職業という印象がありますが、現代では伝統文化を受け継いでおよそ200名の女性能楽師が活躍しています。
伝統芸能・能に興味が湧いたら…
伝統文化は実際に劇場に足を運び、鑑賞してみるのがおすすめです。
能楽は東京、名古屋、京都などの能楽堂で鑑賞できるほか、全国各地でも鑑賞会が盛んに開催されています。
公演情報は能楽協会が発信しています。
また、伝統文化を広く普及させることを目的に、「能楽大連吟」という参加型プログラムがあります。
能に興味ある人が参加でき、数か月間「高砂」の稽古をして、謡いを披露する演目です。
伝統芸能に一般の人が参加できる貴重な機会となっています。
鑑賞が難しい場合は、謡本や能楽関連書籍から当たってみるのもよいでしょう。
能楽書林は明治40年の創業以来、伝統文化を絶やさまいと、能の普及と発展を応援し続ける伝統芸能に特化した出版社なのです。
世界最古の演劇芸術・能紹介まとめ
能に限らず、伝統文化は敷居が高く感じられがちなところがあります。
しかし、仕組みを一度知ってしまえば、伝統芸能の奥深さを味わうことができます。
動画では伝統芸能を分かりやすく、コンパクトにまとめているのでぜひご覧になってみてください。
動画の7:25からは衣装の着付けと実演も紹介されているので、数百年にわたって継承されてきた日本の伝統文化を、この機会に学んでみてはいかがでしょうか。
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