日本の豪雪地帯福井県えちぜん鉄道の除雪作業とは
こちらの動画は「labaoka」が制作した、えちぜん鉄道の除雪作業を紹介した動画「【除雪作業】えちぜん鉄道・ロータリー車 2台による排雪作業 えちぜん鉄道 西春江駅 2018年2月9日」です。
皆さんは、豪雪地帯で行なわれている線路の除雪作業をご覧になったことがありますか?
都心では数cmでも線路に積雪しようものなら、電車は運転不能に陥ってしまします。
たった1晩で数mも積雪する大雪地帯では、どのようにして沿線の除雪作業を行っているのでしょうか?
こちらの動画では、日本でも有数の豪雪地帯福井県のえちぜん鉄道の西春江駅付近で、実際に行われた除雪作業の模様を撮影した動画をご紹介します。
なかなか見ることのできないとても貴重な映像となっています。
日本の豪雪地帯福井県情報
写真:道路を除雪する除雪車
動画では、人の身の丈よりも高く雪が積もっています。
実は日本は世界でも有数の豪雪地域がいくつもあるということをご存知ですか?
鉄道路線は全国に張り巡らされているので、豪雪地帯の冬場は除雪作業を連日行わなければなりません。
本州はちょうど中央が山脈になっていて、太平洋側と日本海側を隔てているような地形です。
冬になると大陸から吹いてくる強い風が、この山脈にぶつかり低気圧を発生させ、日本海側では大雪が降る地域が多いのです。
この動画で紹介されている「えちぜん鉄道」が走る福井県は、石川県に接している地域で福井、石川、富山の北陸地方は日本でも屈指の豪雪地帯です。
日本の豪雪地帯を走るえちぜん鉄道とは?
写真:錆びた線路と無人駅
「えち鉄」の愛称で親しまれているえちぜん鉄道は福井市から勝山市、坂井市を結ぶ鉄道路線です。
沿線には芦原温泉や、みくに温泉ゆあぽーとなどの温泉施設、芭蕉塚や松岡古墳群、東尋坊などの観光ポイントがあります。
えちぜん鉄道はかつて京福電気鉄道が、福井県で運営していた越前本線と三国芦原線を引き継ぐために開業した第三セクターの鉄道で、L型車両は富山ライトレールTLR0600形の兄弟列車です。
近未来型のフォルムは鉄道マニアにも人気があるんですよ。
路線の排雪作業に欠かせない除雪車
雪国の鉄道に欠かせないのが除雪車です。
動画ではあまりの降雪量のため、レールはおろか踏切も埋まってしまいそうな勢いですよね。
これでは雪に慣れた地域の人でもさすがに危ないです。
そこで除雪車の出番なのですが、これには幾つかの車種があるので紹介していきましょう。
・ラッセル車:鉄道用の除雪車としては最も一般的な形の車両です。
機関車両の先端がブレード状になっていて雪をかき分けながら進みます。
・ロータリー車:動力でロータリーを回し掻き込んだ雪を遠くに飛ばしながら進む機関車です。
・ロータリーラッセル車:ロータリー車とラッセル車の両方の機能を有しているのがロータリーラッセル車です。
日本でも特に雪深いところで活躍する除雪車です。
動画では実際に除雪車が雪を排雪しながら、西春江駅をゆっくりと通過する様子が紹介されています。
動画の0:59にあるように、近くに民家がある際には、排雪の方向を調節するなど非常に大変な作業だという事がわかります。
日本の豪雪地帯福井県えちぜん鉄道の除雪作業紹介まとめ
日本の豪雪地帯ではいろいろな除雪車が大活躍します。
今回の動画で、えちぜん鉄道の線路の除雪作業をしているのは冒頭がロータリー車で、中盤にラッセル車が出てきます。
ラッセル車は動画の10:00過ぎより登場します。
福井県は日本有数の豪雪地帯なのでこうした除雪車による除雪作業が欠かせません。
ただ、ロータリー車で除雪をした後は、周囲に飛ばされた雪を人が除雪しないと道路や人家の軒先に大量の雪溜まりができてしまいます。
慣れているとはいえ、雪国の生活は除雪作業だけでも大変な苦労だと思います。
そんな日本有数の豪雪地帯福井県の地元住民の交通確保のために働く、えちぜん鉄道の除雪車の活躍を動画でごらんください。
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