銚子鉄道を守る社長竹本勝紀
今回ご紹介する動画は、「日本経済新聞」が公開した銚子鉄道社長の奮闘を追った動画「発想力で守るローカル線 銚子電鉄社長の奮闘」です。
全長わずか6.4キロメートルで関東の東側を走る銚子電気鉄道は「お化け屋敷電車」などのユニークなイベントを行っていることや「ぬれ煎餅」で有名です。
税理士出身である社長の竹本勝紀さんは持ち前の発想力で地域の足となる銚子鉄道を守るため奮闘しているのです。
動画で紹介されている銚子鉄道とは
写真:銚子電鉄・外川駅
銚子鉄道は千葉県の銚子駅と外川駅を結ぶ電車で銚電ともいわれます。
全線が銚子市内にあり、最東端の犬吠埼付近を通過します。
前身の「銚子遊覧電鉄」も含めると100年もの歴史ある鉄道です。
車両は大手の私鉄から引き取ったもので車齢は50年以上になるものもあります。
これまでも幾度も業績不振のため廃線の危機に晒されてきました。
人口が減ったことにより経営は困難ながらもまずい棒やぬれ煎餅などのスナック菓子の販売が経営の一部を支えています。
このぬれ煎餅は銚子鉄道収入の2倍以上の利益を出したことから「銚子鉄道はせんべい屋さんだ」と動画の0:56からのインタビューで竹本勝紀社長は語ります。
動画の中では1:09より、せんべいを焼く様子をご覧になることができます。
竹本勝紀社長の経営アイデア
竹本勝紀社長は電鉄の顧問税理士となり、車掌業務も行いました。
イベント列車や駅名のネーミングライツで集客を行うなどの工夫も功を奏しました。
このネーミングライツは、単なる駅名愛称の命名権を販売するだけでなく、銚子電鉄の経営再建と地域貢献をもった企業へオーナーとして集ってもらいました。
例としては「絶対にあきらめない」銚子駅、「ロズウェル」君ヶ浜駅、「ありがとう」外川駅などがあります。
このように銚子鉄道は、地域経済のハブになるべきとして社会貢献・地域貢献を果たしています。
近年では、鉄道車両の擬人化プロジェクト「路娘MOTION(ロコモーション)」として、さまざまなキャラクターを発表し、またスーパーヒーロー「銚電神ゴーガッシャー」というヒーローが誕生しました。
銚子鉄道を救った奇跡の「ぬれ煎餅」
銚子鉄道は平成に入り、人口が減少したのをきっかけに廃線の危機に晒されてきました。
そんな中、平成10年に始めたぬれ煎餅販売が多くのメディアに取り上げられ本業である鉄道収入を上回るほどの収入になりました。
しかし、平成16年に当時の社長の債務を会社が背負い再び経営は悪化しました。
そしてその危機を救ったのもやはりぬれ煎餅でした。
今ひとつ振るわなかったオンラインでのぬれ煎餅販売が、「ぬれ煎餅買ってください。
電車修理代を稼がなくちゃいけないんです」という悲痛な叫びに反応したファンたちによってブームが起こり、倒産の危機を回避しました。
ちなみにこのぬれ煎餅や、人気のサバイバルマスクやマフラーなどの銚子電鉄オリジナルグッズは通販でも購入できるので、ホームページのオンラインショップにてお求めください。
奇跡の復活を遂げた銚子鉄道に乗ってみよう!銚子電鉄紹介まとめ
写真:銚子電鉄
銚子電鉄を紹介した動画はいかがでしたか?
風情ある鉄道に乗車すれば、遠くへ観光に来たような気分になれるかもしれません。
2019年冬には銚子鉄道の歴史を描いた映画も公開されました。
ぜひ足を伸ばして銚子鉄道に乗ってみてはいかがでしょうか?
【公式ホームページ】銚子電気鉄道株式会社
http://www.choshi-dentetsu.jp/
【トリップアドバイザー】銚子電鉄
https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1021144-d1774621-Reviews-Choshi_Dentetsu-Choshi_Chiba_Prefecture_Kanto.html
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