日本の安全を担う防衛大学校生による学園祭名物の棒倒しとは?
こちらの動画は「wasabiesince2002」が制作した、「殴る!蹴る!投げる!絞める!防衛大学校の棒倒しは格闘技だ!! H25年 防衛大学校 第61回 開校記念祭 棒倒し 第1回戦第一試合 No.4」です。
普段は堅い門に閉ざされ、その中を普通の人は知る由も無く、ある意味現代日本に残された秘境とも言える場所、それがこの動画で紹介されている国立防衛大学校です。
しかし、年に一度、テレビでもその模様が放映された有名なイベントがあります。
それが秋の学園祭「開校記念祭」の棒倒し競技です。
観客を圧倒する棒倒しは、学園祭の競技というよりまるで格闘技!殴る、蹴る、投げる、絞めるの大乱闘に怪我人も続出!
しかし、この伝統競技を見ていると防衛大学校の生徒さんたちは、間違いなく日本の将来を守ってくれる頼もしい存在に見えてきます。
そんな未来の自衛官たちの迫力ある攻防戦を動画でご堪能ください。
大興奮間違いなしの動画となっています。
未来の日本の武士(もののふ)防衛大学校の過激な棒倒し競技の歴史
写真:装甲車の陰で銃を構える自衛官
防衛大学の棒倒しという競技は、陸軍士官学校、陸軍航空士官学校、海軍兵学校といった帝国陸軍、帝国海軍の士官養成校で行われていた伝統的な行事で、長い歴史を有しています。
近代日本の歴史を今に伝えるとても貴重な競技なのです。
防衛大学の棒倒しは1954年より「開校祭」で行われ、「カッター競技」「断郊競技」と合わせて防衛大学の三大競技とされています。
将来日本の安全を担う頼もしい防衛大学校生による「棒倒し」とはどんな競技?
秋の学園祭は防衛大学校においては、体育祭のようなイベントですが、棒倒しの規模は日本の安全保障を担う若者たちの肉弾戦であり、町内会の運動会とは比較になりません。
競技は大隊単位で行われるチーム戦で、攻撃側、守備側とも1大隊150人の編成になります。
ルールはいたって簡単で、攻撃目標となる棒を競技場の中央に立て、攻撃側は2分以内にその棒を倒せば勝ちとなります。
ヘッドギアを装着した防御側の学生は、まず棒の周りをずらりと取り囲み、棒の先端に一人が登ります。
続いて2段目に4人の学生が登ります。
こちらの様子は動画の0:10からご覧になれます。
試合開始の掛け声と共に、攻撃部隊は棒めがけて突撃を開始。
こちらは動画の1:11よりご覧になれます。
防御部隊はサークル内でその突撃を阻止、文字通りの肉弾戦が繰り広げられます。
1:47より棒の先端に登った学生は力ずくで落とされ、必死に攻撃側が棒を倒そうとする様子をご覧になれます。
競技終了後は涙を流す学生もいるので、日頃の厳しいトレーニングの賜物であることが伺えます。
優勝という結果は、彼らにとって何物にも変えがたい名誉なのです。
シンプルだが奥が深い!防衛大学校学園祭の棒倒し・高度な戦術
一見勢いに任せて突撃するように見える攻撃ですが、実は高度で緻密な作戦で練られています。
防御部隊も防衛大学校の精鋭たる鍛え上げられた学生なので、勢いだけで突進しても攻撃を受け止められてしまいます。
そこで、攻守それぞれに作戦を立てて、2分間に及ぶ攻防戦を展開するのです。
では、棒倒しにおける基本的な戦術を紹介しましょう。
・攻撃部隊
スクラム:スクラムを組んで棒に突進する先鋒隊。
突っ込んだ後は次の攻撃隊の踏み台となり突攻を棒の先端部に近づけさせる役割
突攻:飛びついて棒を倒す部隊
遊撃:防衛部隊を蹴散らして攻撃を支援する部隊
・防衛部隊
棒持ち:棒を支え続け倒れないように死守する役割
上乗り:棒の先端に乗り飛んでくる突攻を蹴落とす役割
キラー:攻めてくる敵を妨害する部隊
イージス:能動的に機動作戦を展開し、スクラムを無効化する防御系スクラム部隊
未来の日本の武士たち!防衛大学校の学園祭で行われる棒倒しのまとめ
この動画で紹介されている、防衛大学校の秋の学園祭「開校記念祭」は学校にとって、とても重要なイベントです。
学園祭当日は校内が一般開放され、誰でも学園内を散策することができます。
敷地内では、模擬店や屋台なども開かれ、学園祭にふさわしく、とても賑やかで楽しい縁日気分。
そしてメインイベントが防衛大学校名物のこの棒倒し!
これを目当てに来場する方も多いんですよ。
1部隊150人の大編成部隊が、棒をめぐって殴る蹴るの大乱闘を繰り広げるため、各大隊はカラーシャツで分けられ、攻防戦の様子が一目でわかるようになっています。
観客からも大声援や悲鳴が上がります。
大迫力の棒倒しの模様は動画でじっくりお楽しみください。
【公式ホームページ】防衛大学校 - 防衛省・自衛隊
https://www.mod.go.jp/nda/
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