花粉症とは?杉花粉の飛散動画を紹介
今回の動画はスギ花粉症の方は特にご注意ください。
「AQUA Geo Graphic」が制作した、スギ花粉が飛散する模様を克明に映し出した超ハイスピード動画「スギ花粉の飛散 Cedar Pollen Dispersal ( Shot on RED EPIC High-speed )」のご紹介します。
スギ花粉症の方は抗アレルギー薬のテレビCMで黄色いスギ花粉が飛散する場面を見るだけで体が反応し、鼻水、くしゃみ、鼻づまりなどのアレルギー症状が起こってしまいます。
日本には現在、約2,500万人もの花粉症患者がいると言われています。
日本で最も多い花粉症はスギ花粉症ですが、近年はヒノキ花粉、ブタクサ花粉、シラカバ花粉などスギ花粉以外の花粉症に悩む人が急増し、一年を通じて花粉症に対しての対策が必要と言われています。
花粉症の治療法
写真:鼻をかむ女性
毎年飛散時期を迎えると、辛い発作症状を起こす「花粉症」ですが、治療方法はあるのでしょうか?
結論から言えば、花粉症を根本から治療する方法は、スギ花粉症に対する舌下免疫療法しかありません。
この治療法は弱毒化したスギ花粉の錠剤を舌下において、少しずつ体内に取り込みながら、スギ花粉に体を慣れさせる治療です。
2年以上の期間を要し、重度の花粉症発作を持っている方は治療中に発作を起こすので、全員に対して有効な治療とは言い難いのですが、60%以上の確率でスギ花粉のアレルギー症状を緩和することができます。
それ以外の花粉症に対しては薬による対症療法もしくは避花粉地(北海道、沖縄)への避難などの対策が必要になります。
抗アレルギー薬は処方薬物が効果も高いのですが、ピークを迎える前から使用して予防をするのなら、市販薬でも十分な対策になります。
花粉症の原因や由来について
写真:杉花粉
スギ花粉は風によって花粉が飛散する植物なので風媒花と呼ばれます。
スギの枝が風に揺られて大量の花粉が飛散する模様が動画の0:02を初めとする各所で映し出されています。
農林省によれば日本原産の常緑針葉高木(スギ科、ヒノキ科の植物)は日本の風土にマッチしていて歪みのない直木は木造建築の材木に適しているため、戦後の林業を活性化するために大規模スギ植林が行われたことが、大流行に繋がったとされています。
「花粉症」という病名は1963年10月に、スギ花粉が原因で起こるアレルギー症状の存在を突き止め、秋のアレルギー学会総会で発表され、命名されました。
スギ花粉の大きさは太陽虫よりも小さい程度で、光学顕微鏡を使えば肉眼でも確認できます。
スギの花は1個の花に約40万個の花粉を持っているため、一度強風が吹くと、大量飛散が発生します。
花粉症はいつから?
写真:花粉症
スギ花粉情報は1985年から東京都衛生局が出し始め、今では通年で気象庁や民間の気象予想サービスを通じて花粉飛散開始日予想や花粉飛散量分布予想が出されます。
インターネットではスギ、ヒノキ、ブタクサ以外の植物に関する花粉予想も確認できるので、花粉症の方は花粉症情報に気をつけてください。
飛散時期のピークを過ぎた12月以降も風邪やインフルエンザの大流行から、引き続き春先の花粉症まで連続して発生する危険性があるので、室内の保湿やこまめな換気と掃除、また手洗い、うがい、加湿器の使用などの対策を立ててください。
スギ花粉の飛散に関するまとめ
かつては日本の風土病と言われていたスギ花粉症ですが、英語でもCedar Pollen Dispersalと紹介され、今では世界的な流行を見せています。
またトマトは花粉症を悪化させるので、飛散時期には要注意の食べ物と言えますのでお気をつけください。
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