動画紹介
こちらの動画は、自然や野生の生き物たちの姿を中心に、様々な映像をYouTubeに投稿している『Shinji kawamura』さん制作の『北海道霧多布岬 ぷかぷか浮かぶ 野生のラッコ 2020』。
絶滅危惧種のラッコの姿をとらえた映像です。野生のキツネなどに遭遇するような大自然が残るインスタ映え間違いなし霧多布岬。そこには、海に浮かぶ愛らしいラッコの姿がありました。ぜひ動画でゆっくりご覧ください。
水族館でも逢えなくなる?絶滅危惧種のラッコの国内飼育数が激減
写真:ラッコの群れ
野生のラッコの主な生息地は、カリフォルニア沿岸からアラスカ、アリューシャン列島を経てカムチャツカ半島沿岸に至るまでのエリア。乱獲によって野生の個体数は減少、アラスカで起きた原油タンカーの座礁事故では3,000頭以上のラッコが命を落としたといわれています。
野生のラッコの数は一時2,000頭以下にまで減少したものの、積極的な保護活動により、その個体数は10万頭以上にまで回復。ですが一方で、日本国内の水族館で飼育されているラッコの数は1994年の122頭から減少の一途を辿り、2021年には全国で4頭だけとなってしまいました。
絶滅危惧種に指定されているラッコは、原則として海外からの輸入は禁止されています。
現在、日本国内で飼育されているラッコは、繁殖能力の低下や高齢化などの原因により、これ以上の繁殖は厳しい状況にあるといわれています。
なので、水族館でラッコを見られなくなる日が来てしまう可能性も少なくありません。
日本国内で野生のラッコが見られるエリア
写真:北海道・霧多布岬
乱獲により日本近海ではその姿を見られなくなった時期があった野生のラッコですが、1980年以降に北海道東部の沿岸で目撃情報が相次ぐように。
近年、日本国内で野生のラッコが見られる場所は、主に北海道東岸の3ヶ所のエリア。
動画で紹介している「霧多布岬」、その北東側に位置する根室の「納沙布岬」。もうひとつは霧多布岬と納沙布岬の間にある昆布盛漁港沖合の「モユルリ島」という無人島です。霧多布岬とモユルリ島では、繁殖も確認されています。
この3ヶ所の中で、もっとも野生のラッコを陸から観察できる確率が高いのが霧多布岬。
親子仲良く海に浮かぶ野生のラッコの様子はとても微笑ましいですね。
【動画】0:19~ 海藻をベッドに子どもを抱っこしながら泳ぐ野生のラッコの姿
霧多布岬のラッコ~その姿が見られる確率の高い場所や時期
写真:ラッコ
年間を通して野生のラッコが見られる霧多布岬周辺。しかし、霧が出ているときや高波などの悪天候の時は、見られる確率も低くなります。晴れる日に見られるのは3日に1度ともいわれているので、天候は大事なポイントのようです。
比較的良く見られるのは波が穏やかな場所。岬の北側や岩礁地帯などで見られる確率が高くなっています。
運が良ければ野生のラッコを近距離で見ることもできますが、その姿や仕草、表情などをはっきり見るためには、望遠鏡や双眼鏡などを持参することをおすすめします。
ラッコのお昼寝や食事の様子は動画でご覧いただけます。
【動画】1:50~リラックスした表情でお昼寝中のラッコ
【動画】4:28~お腹の上で貝を割って食べるおなじみの仕草を見せるラッコ
まとめ
ラッコは、日本国内での繁殖が困難なため、水族館での飼育数が激減。一方、野生のラッコは、乱獲により一度は姿を消していましたが、日本近海でも見られるように。特に目撃が多い北海道東岸エリアは今注目を集めています。
霧多布岬は、貴重な野生のラッコの姿を陸からみられる人気のスポット。もしも、訪れた際に見かけることができたら、水族館では味わえない感動体験となることでしょう。
【トリップアドバイザー】霧多布岬
https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1120924-d1553698-Reviews-Kiritappu_Cape-Hamanaka_cho_Akkeshi_gun_Hokkaido.html
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