手塚治虫の作品をAIで表現したTEZUKA2020プロジェクトを紹介
こちらは「KIOXIA-JP」が公開した、漫画の神様である手塚治虫の新作をAIと人間で制作するプロジェクトを紹介している動画「TEZUKA2020 オフィシャルムービー」です。
手塚治虫の最新漫画が描かれると大きなニュースにもなりました。
AIの最新技術を使い、キャラクター生成や基本的な構成要素を作成。
テクノロジーで生まれた素材をもとに、人間がストーリーを加えて、手塚治虫作品の新作が生まれました。
この動画ではその制作風景をご覧になることができます。
こちらの記事では、手塚治虫作品をAIで作り出すプロジェクト「TEZUKA2020」について動画と共に紹介いたします。
天才漫画家手塚治虫とは
手塚治虫は、「漫画の神」と呼ばれるほど高い評価を受けている日本を代表する漫画家です。
本名は手塚治で1928年に兵庫県宝塚市で生まれ、漫画家としてだけではなく、アニメーター、アニメ監督としても活躍しました。
1989年に亡くなるまでに残した作品は700点、描いた原稿は15万枚。
生命や科学、未来を題材にしたストーリー漫画が有名で、世界中に多くのファンがいます。
手塚治虫のデビュー作品は「マアチャンの日記帳」。
当時は人形や駄菓子のキャラクターに使用され大人気となりました。
代表作は「鉄腕アトム」「ジャングル大帝」「リボンの騎士」「ブラック・ジャック」「三つ目がとおる」「火の鳥」「ブッダ」「奇子」「陽だまりの樹」「アドルフに告ぐ」などがあります。
動画で紹介されているTEZUKA2020とは
「TEZUKA2020」は、最新のテクノロジーと人間の共同作業によって手塚治虫の新作を制作するプロジェクトです。
プロットとキャラクターをAIが担当し、その素材をもとに人間がシナリオを作り、漫画を描いています。
動画の1:30からは手塚治虫の息子である手塚プロダクションの取締役の手塚眞がインタビューで「AIが手塚治虫の新作漫画を描くことのできる可能性は0%ではなかったのでやってみる価値があった」と語ります。
大半の人が人工知能が作ることから、完成されたキャラクターデザインが出来上がると考えていましたが、出来上がったデザインは理想とはあまりにもかけ離れたものでした。
こちらは動画の4:45からご覧になることができます。
キャラクター制作する際に手塚漫画のデータだけではAI学習に不足していたため、AI研究者は「NVIDIA」による実写顔学習済みモデルを使い、顔を学習させました。
幾つもの困難を乗り越えて作り上げた作品は、「ぱいどん」というタイトルが付けられ、講談社発行の週刊モーニング前編・後編に分けられて掲載されました。
「ぱいどん」は2030年の東京を舞台にした物語。
主人公のホームレスの哲学者が、進んだ管理社会に背を向け、小鳥ロボットのアポロとともに事件を解決していくというストーリーです。
手塚治虫の作品をAIで表現したTEZUKA2020の記事のまとめ
「KIOXIA-JP」が公開した動画「TEZUKA2020 オフィシャルムービー」は、AIと人間のコラボレーションプロジェクトの「TEZUKA2020」を紹介しています。
手塚治虫の作品が最新のテクノロジーの力を借り、新たな作品として制作されていく風景をご覧になることができます。
AIを駆使して制作された「ぱいどん」はとても魅力的な作品になっています。
気になる方は是非動画をご覧ください。
【公式ホームページ】キオクシア #世界新記憶01「TEZUKA 2020」
https://tezuka2020.kioxia.com/ja-jp/
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