クールジャパンビデオが最新のインバウンド情報を発信
私たちクールジャパンビデオはコロナ禍真っ只中の2020年9月にリリースされた日本の魅力を海外に発信するウェブサイトです。
新型コロナウイルスにより、それまで右肩上がりで順調そのものだったインバウンド業界は誰もが予想できなかった未曽有の危機を迎えました。
今回のコラムでは現在までのインバウンドの歴史、そしてコロナ禍により大きく変わった生活様式に合わせて新たに生まれた旅の形などを紹介させていただきます。
現在のインバウンドを取り巻く環境や基礎的な情報を改めて知ることにより、インバウンド業界に関わる方々の新たな発見へ繋がればと考えます。
インバウンドとは?その概念と観光業界での戦略
「インバウンド」とは、外国から日本への訪問者・顧客を指す言葉で、主に観光業界やビジネスにおいて使用されます。
近年では、日本における訪日外国人観光客の増加に伴い、インバウンドに注目が集まっています。
ではなぜインバウンドが注目されているのか?
その理由は大きく分けて2つあります。
1つ目は、インバウンドによる経済効果です。
インバウンド観光は日本経済に多大な貢献をしており、インバウンド戦略やインバウンド政策が重要視されています。
インバウンド対策が進められることで、インバウンド需要が増大し、経済効果が期待されます。
また、訪日外国人観光客は、日本国内での買い物や飲食、宿泊などでお金を使うため、その消費額が日本の経済に直接的な恩恵をもたらしています。
2つ目は、インバウンドによる国際交流の促進です。
訪日外国人観光客との交流を通じて、日本と世界各国との間で文化や言語の交流が生まれ、相互理解が深まることが期待されています。
では、具体的にどのような取り組みが進められているのでしょうか。
日本政府は2007年に「観光立国推進法」が施行され、訪日外国人観光客の受け入れに向けた取り組みを本格化しました。
例えば、ビザの緩和や空港の拡充、多言語対応の観光案内所の設置など、訪日外国人観光客が快適に滞在できる環境を整備することが挙げられます。
また、各地域においても、観光資源の開発や地域振興の取り組みが進められています。
しかし、インバウンドには課題も多くあります。
例えば、言語や文化の違いによるコミュニケーションの課題や、訪日外国人観光客に対する日本人のホスピタリティーの向上が求められています。
また、観光地での混雑や、自然環境の破壊など、観光による地域へのダメージにも配慮する必要があります。
このように、インバウンドには様々なメリットや課題がありますが、訪日外国人観光客の受け入れを進めることで、日本と世界との交流や経済効果をもたらすことが期待されています。
今後も、日本の観光業界や関連産業は、より多くの外国人訪問者を迎え入れ、より魅力的な観光地として成長していくことが求められるでしょう。
インバウンド観光の歴史と急速な需要増加の軌跡
日本のインバウンドの歴史は比較的新しく、近年になって急速に増加しました。
1970年代までの日本では、外国人観光客の数は年間数十万人程度でした。
これは、観光資源の少なさや、交通網の未整備、言語や文化の違いによる課題などがあり、日本が観光立国として成立するには至っていませんでした。
しかし、1990年代に入り、日本経済の成長や東アジア地域の発展、インターネットの普及などが相まって、日本への訪日外国人観光客が増加していきました。
そして、2000年代より国による訪日外国人観光客を受け入れる環境整備や観光資源の開発、観光地の振興などの取り組みが進められました。
こうした取り組みの成果もあり、訪日外国人観光客数は2010年には約861万人、そして2019年には約3,188万人にまで増加しました。
また、訪日外国人観光客の消費額も2019年には約4兆8000億円にまで拡大しています。
コロナ禍で激変!インバウンド需要と日本の観光業の未来
皆さんご存知のように、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により、それまで右肩上がりだった日本のインバウンド需要は2020年以降、大きく減少しました。
これは、各国の政府が国境の封鎖や渡航制限を行ったことや、外国人観光客自身が感染リスクを避けて渡航を控えたことが原因となります。
2020年の訪日外国人観光客数は、前年比87.1%減の411万人と、過去最低の水準にまで落ち込みました。
また、2021年に入っても、国内での新型コロナウイルス感染症の状況が懸念され、外国人観光客の訪日数は依然として少なく、インバウンド需要の回復には時間がかかるとされました。
コロナ禍によって日本のインバウンド需要は大きく落ち込みましたが、政府や観光業界は、感染症対策や観光地の魅力向上などの取り組みを進め、徐々に回復を目指しています。
2023年現在のインバウンド需要とインバウンド政策の動向
2023年3月時点の訪日観光客数は、新型コロナウイルス感染症の影響により、まだ新型コロナ蔓延前の2019年度の水準には達していません。
しかし、日本政府は感染症対策を進めながら、観光業界の復興を目指しています。
2022年の訪日外国人観光客数は、2019年比で約88.0%減の383万人でした。
このうち、中国・香港・台湾地域からの訪問者が約55%を占めており、この地域からの需要の回復がインバウンド需要全体の回復につながると期待されています。
政府は、感染症対策を徹底しながら、日本の観光地の魅力を発信し、外国人観光客の誘致に努めています。
また、日本の観光業界も、観光客の安心・安全を確保するために様々な取り組みを進めています。
例えば、宿泊施設や観光地では感染症対策に取り組むほか、キャンペーンや割引などの観光プロモーションも実施しています。
このように、まだまだ感染症の影響が続く中、日本の観光業界は、外国人観光客の誘致と、インバウンド消費の回復に向けて取り組みを続けています。
今後も、インバウンド戦略やインバウンド政策の強化により、日本が世界との交流や経済効果をもたらす観光立国として発展していくことが期待されています。
インバウンドの今後の見通しとインバウンド対策の重要性
日本政府は、2030年を目標に訪日外国人観光客数を6,000万人に増やすインバウンド戦略を展開しています。
この数字はコロナ禍前に設定されていましたが、コロナ禍後もこの目標は継続されると明言されました。
アフターコロナにおいては、訪日観光客のニーズが変化することが予想されます。
感染症対策や健康管理の徹底、オンライン予約や現地情報提供など、新しいニーズに応えたサービスが求められるようになるでしょう。
また、地方における観光需要の拡大も期待されており、地方自治体が持つ地域の魅力を生かした観光商品の開発や、地域住民との共生を図った観光づくりなどが求められることになるでしょう。
アフターコロナに向けたインバウンド業界の展望は、新たなニーズに応えたサービス提供や地方における観光需要の拡大、持続可能な観光づくりの推進など、多様な取り組みが求められます。
政府や地方自治体、観光業界が連携し、課題に対応した観光プロモーションや取り組みを進めることによって、インバウンド業界の復興を促進することができるでしょう。
また、インバウンド需要の回復により、訪日外国人観光客が日本経済に与える影響も大きいと考えられます。
訪日外国人観光客は、宿泊や飲食、交通など、様々な分野で消費を行います。
そのため、インバウンド需要の回復によって、これらの分野における需要拡大が期待され、日本経済の成長を促進することができるでしょう。
ただし、今後も感染症対策が必要なことは変わりません。
訪日外国人観光客が日本に入国するにあたっては、PCR検査や入国制限などが継続される可能性があります。
また、観光客自身も感染症対策に協力する必要があります。
このような状況下で、インバウンド業界が復興していくためには、政府や地方自治体、観光業界が一体となって、感染症対策と観光振興を進めることが求められます。
インバウンド業界は、コロナ禍によって大きく打撃を受けましたが、アフターコロナに向けた取り組みが進められることで、復興が期待されています。
政府や地方自治体、観光業界が連携して、持続可能な観光づくりや感染症対策に取り組むことが、インバウンド業界の復興につながるでしょう。
また、インバウンド需要回復の足がかりとなるような様々な新しい取り組みも生まれています。
インバウンド需要回復に向けた観光DXの推進とその効果
最近耳にすることも多くなった「観光DX」とは、観光業においてデジタルテクノロジーを活用し、顧客との接点をデジタル化することで、観光業界の価値を高める取り組みのことです。
例えば、ウェブサイトやアプリを通じた予約や決済のシステムの導入、AR技術やVR技術を使った観光体験の提供、SNSや口コミサイトを活用したマーケティングなどが挙げられます。
観光業界では以前よりデジタル化の必要性は議論されておりましたがコロナ禍により、飛躍的な勢いで環境整備がされました。
デジタルテクノロジーを活用した観光DXの推進により、顧客のニーズに応える新たな観光商品やサービスを開発し、国内需要の拡大やインバウンド需要の回復を目指すことができます。
具体的には、以下のような取り組みが考えられます。
・オンライン観光体験の提供
新型コロナウイルスの影響により、リアルな観光に制限がかかりました。
そこで、オンラインでの観光体験を提供することで、自宅にいながらにして旅行気分を味わえるサービスを提供することも可能となりました。
・AR技術やVR技術を活用した観光体験の提供
新しい技術を使った観光体験は、今後ますます需要が増えると考えられています。
AR技術やVR技術を活用した観光体験を提供することで、リアルな観光体験を求める顧客に新しい価値を提供することができます。
・SNSや口コミサイトを活用したマーケティング
SNSや口コミサイトを活用したマーケティングにより、より多くの顧客に観光商品やサービスを知ってもらうことができます。
また、顧客とのコミュニケーションを通じて、顧客のニーズを把握し、それに応じた観光商品やサービスを開発することができます。
以上のような取り組みを進めることで、観光業界の価値を高め、国内需要の拡大やインバウンド需要の回復につなげることができます。
また、デジタルテクノロジーを活用した観光DXの推進は、観光業界の効率化や顧客満足度の向上にもつながります。
顧客がより便利で魅力的な観光商品やサービスを提供されることで、満足度が高まり、再訪や口コミでの広がりも期待できます。
さらに、デジタルテクノロジーを活用した観光DXの推進は、観光業界の持続可能性にもつながります。
例えば、オンライン観光体験の提供により、リアルな観光体験を求めることで生じる環境負荷を軽減することができます。
また、デジタル技術を活用したマーケティングにより、観光業界全体の資源の無駄遣いを減らすことができます。
総じて、デジタルテクノロジーを活用した観光DXの推進は、インバウンド需要回復に向けた取り組みとして重要です。
今後、観光業界においてデジタルテクノロジーをどのように活用するかが、競争力のある観光業界の実現につながると考えられます。
ニューツーリズムとは?新しい旅行スタイルがインバウンド観光業にもたらす影響
コロナ禍を機に社会や私たちの生活様式は大きく変わることとなりました。
従来の観光地やホテル滞在が主体の旅行から、インバウンド戦略により様々な新しい旅行スタイルが登場しました。
旅行者が自然や文化、地域社会との交流など、より深いテーマ性を持った体験を求め、地元の人々との交流や、自然体験など、より現地の文化や習慣を体験することが重視され始めました。
観光客がより現地に溶け込んだ体験をすることができるため、地域社会との交流が増加し、地元経済の活性化にもつながります。
一方で、観光客が増加することによる地域の負荷や、地元住民との摩擦も懸念されます。
そのため、地域の課題に合わせた観光政策の策定や、観光客と地元住民のコミュニケーションを促進することが重要になります。
ニューツーリズムは、より深い旅行体験を求める旅行者が増加するにつれて、インバウンド観光業界にも大きな影響を与えることが予想されます。
それでは、ニューツーリズムの代表的な話題のテーマ(種類)を紹介します。
・エコツーリズム
自然環境の保全を目指し、環境負荷を最小限に抑えながら、自然環境や歴史文化など、地域固有の魅力を観光客に伝えるツーリズムです。
・グリーンツーリズム
農村地域や漁村を訪れ、地域の人々の生活を体験し、地元自住民と交流することを目的としたツーリズムです。
・ヘルスツーリズム
健康を目的とし、温泉やヨガ、スパなどを利用して、リラックスしたり、ストレス解消や健康回復・増進を目的としたツーリズムです。
・メディカルツーリズム
自国より水準の高い医療技術を求め、治療や検診を受けるツーリズムです。
・サスティナブルツーリズム
環境・社会的な持続可能性を考慮し、環境や文化の悪化、過度な商業化を避け、その地域の本来の姿を求めて地域住民と共に地域の文化に触れるツーリズムです。
・スローツーリズム
ゆっくりと時間をかけて良いものを体験し、地域に残るスローライフを味わうツーリズムです。
・スポーツツーリズム
スポーツを楽しむことを目的とします。主にラグビー、野球、オリンピックなどの世界大会やアウェイの試合を観戦し、試合会場周辺の観光や、地元住民との交流をなどを楽しむツーリズムです。
・フードツーリズム
地域の食や食文化を楽しむことを目的としたツーリズムです。
・コンテンツツーリズム
映画やドラマのロケ地巡りや、アニメやゲームの聖地巡礼などを楽しむツーリズムです。
・ダークツーリズム
戦争跡地や災害被災跡地などの歴史的な事件や場所を訪れ、その歴史や背景を学ぶことを目的としたツーリズムです。
これらのニューツーリズムのテーマは、インバウンド観光業界において多様なニーズに対応するインバウンド戦略が求められる中で、ますます重要になってきます。
インバウンド政策やインバウンド対策に取り組むことで、地域の魅力を発信し、観光客と地元住民の交流を促進し、地域経済の活性化を目指すことが可能です。
今後のインバウンド観光業界では、旅行者のニーズに応えるため、環境や文化に配慮した持続可能な観光が求められることでしょう。
また、地域固有の魅力を活かしたインバウンド戦略やインバウンド政策が、各地域の観光業の発展に寄与すると考えられます。
これからも、インバウンド需要に対応するために、様々な旅行スタイルや観光地が登場し続けることが期待されます。
クールジャパンビデオはインバウンド集客のお手伝いをします
新型コロナウイルスにより大打撃を受けた観光業界。
パンデミックから1年、そして2年経ってもまだ回復の見通しは見えず、やっと3年目に突入間近の昨年2022年末より、インバウンドの明るい未来が見え始めてきました。
私たちクールジャパンビデオはコロナ禍により人々が大きな不安を抱えていた2020年9月にリリースし、世界中の方々に向け日本の魅力を届けてまいりました。
リアルな訪日観光が出来ないのであれば、クールジャパンビデオのコンテンツでちょっとした日本旅行の気分を味わってもらい、そしてSNS機能で世界中の方々がコミュニケーションを取れる場を提供させていただきました。
今、私たちがクールジャパンビデオが出来ることは、世界中の方々に日本をもっともっと好きになって貰えるようなコンテンツを提供すること、訪日観光を受け入れる為に日々努力なさっている方々にインバウンドの最新情報や成功事例、私たちが提案するインバウンド対策などの情報を提供することだと考えます。
定期的にインバウンド情報の発信を行ってまいります。
ぜひよろしくお願いします。
インバウンド集客に関するご質問は随時受け付けております。
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