まるでアート!日本の田んぼは秋の夕暮前が超絶美しい
私たち日本人の主食はお米ですよね。
そしてお米といえば田んぼ!今回の動画はそんな水田付近の秋の風景をただ気持ち良く堪能していだだける4K動画「Japan Rice Paddies in autumn afternoon - 田んぼの風景・秋の夕暮れ前 4K (Ultra HD)」のご紹介です。
動画のロケ地は米どころ福島県会津市の水田地帯ですが、動画の冒頭からすすきなど田んぼ周辺自然が映し出され、1:19からは黄金色に染まる稲穂がご覧になれます。
虫の音や付近を流れる川の音色と相まってとても癒されます。
日本のあちこちでは今でもこんな田園風景を見ることができます。
今ではインスタ映えする絶景として知られる「千枚田」や「棚田」は険しい山の斜面に階段状の田んぼを作るという先人の知恵の結晶が産み出した奇跡の風景です。
日本の田んぼについてどれぐらい知っていますか?
写真:田園風景
ところで、この癒しの極致とも言える日本の田んぼの風景ですが、あなたは田んぼについてどれぐらいの知識がありますか?
日本のお米はジャポニカ米といわれ、日本が原産です。
水田耕作の歴史は東南アジアで、インディカ米が作られていますが、これはジャポニカ米とは別品種です。
現在、皆さんが口にする日本の風土に合った独自のお米は、長い農業の歴史によって作られています。
写真:田園風景
そこで、まずは日本の田んぼに関する基礎的な知識をいくつかご紹介しましょう。
まず、田んぼの地図記号の二本線ですが、これは「畦(あぜ)」を表しています。
田んぼはのどかな自然の風景と思われがちですが、実は人工的な農耕地で、畦は田んぼと田んぼの間を通る人工的な作業道です。
畦と田んぼの間には水管理用の水路が流れています。
古くは漢字で田圃と表記されていましたが、今では「田んぼ」と書くのが一般的ですね。
田んぼを表す一般的な単位は「反」で、一反はおよそ991.74平方メートル=300坪に相当します。
田んぼは日本の神様の象徴
写真:白米
神道は日本独自の自然信仰で、最高祭祀は天皇陛下です。
毎年11月になると天皇陛下が来年の五穀豊穣を祈られる新嘗祭という宮中行事が催行されます。
この時占いで吉方位とその方角で収穫された稲が選ばれ、天皇皇后両陛下もそのお米を召し上がられます。
このように日本にとって田植えは単に農業というだけではなく、大切な祭事であり、かつては年貢(今で言う税金)として収められていました。
つまり、稲田は太古より日本の中心を支え続けてきた大切なインフラなのです。
田んぼの作り方
写真:田植え
次に田んぼの作り方についてご紹介しましょう。
ご存知の通り、稲作は秋に収穫が行われます。
地域にもよりますが、だいたい3月になると苗床作りが始まり、畦の修復、土壌を最適化するための元肥撒き、田起こし、代かき(雑草や漏水などの被害対策)、水張り(代田)、田植え(代満)となり、夏は稲の成長を管理するための除草剤や農薬散布が行われ、秋の収穫の時期になると刈り取り、種籾作り、脱穀、稲架掛けが行われるという流れです。
田んぼを「耕す」と言いますが、これは畝作りや床土や「せき」作りの事を意味しています。
今では多くの作業が機械化されていますが、昔はこれをすべて手作業でやっていました。
日本の田んぼ紹介まとめ
写真:夏の田んぼ
田んぼは畑とは耕し方から違い、米以外の穀物は田んぼではなく畑で作られます。
それだけ日本人にとって米とは特別な作物なのです。
また、水の豊かな田んぼはタガメ、ゲンゴロウ、タニシ、スズメなどの多くの生き物が集います。
時には食害も出ますが、豊かな生態系が形成されているのです。
しかし、近年は農家の高齢化が進み、多くの休耕地が生まれています。
日本の原風景、「田んぼの夕景は」後世にも残したい絶景です。
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