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はなぶさ
2021年8月23日
夏の早朝に自転車で山登り。幼い頃、祖母に連れられよく来ていた猩々池(しょうじょういけ)ですが、おびただしい数のヒグラシの鳴き声に、時おり巨大なガマガエルのゾッとするような鳴き声が響き渡ります。昔からここでしか味わえなかった趣きが、今もそのまま残っていました。 そうして今になって池の由来を知ったのでした。 江戸時代、干ばつに苦しんでいたふもとの農民たちは山の中に大きな溜め池を作る事を願い出ましたが、なかなか許可がおりず、歳月ばかりが過ぎていったそうです。農民たちが日照りに苦しみながら諦めずに嘆願を続けたところ、ようやっとの事で許可がおり、大きな溜池が完成しました。農民たちはお代官様に感謝の気持ちを込めて、この池のほとりで能「猩々」を披露。それを記念して池を猩々池と命名したのだとか。 夕闇に燃え盛る松明…笛や鼓の音が響いてきそうです。
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